医師と患者手助け 人体そっくり模型 シリコーン研究 強度の欠点克服(産経新聞)

 ■池田市の44歳社長、再起かけた異業種挑戦実る

 医師や医学生が外科手術の練習用に使う臓器の生体模型を作る大阪府池田市の個人経営の会社「ティー・エム・シー」に注目が集まっている。この模型は独自のシリコーン素材を使用し、ゴムなどで作られた従来品と違い、弾力や感触が生体そっくりだからだ。社長の堀孝津さん(44)は以前、食品梱包(こんぽう)材の問屋を経営していたが、BSEや鳥インフルエンザ問題で資材需要が減少し廃業。4年かけ、素材への深い知識を生かし再チャレンジに成功したという。

 生体模型開発を手がけるきっかけは、平成18年に大手医薬品会社に勤める友人から、素材の知識が豊富なのを買われ、手術練習用臓器モデルに適した素材の相談があったことだった。当時、経営していた問屋を廃業したところだった堀さんは韓国の輸入雑貨を取り扱う友人や医師の知人の協力を得て、研究に着手した。

 シリコーンを選んだ理由は、今の生体模型の主流のプラスチックやゴムよりも弾力や手触りの調整がしやすいこと。それまでもシリコーンを使った生体模型はあったが、時間が経過すると溶けてしまったり、縫合の際に糸を引っ張るとちぎれたりする短所があった。

 堀さんらは4年かけて硬さや弾力性が人体にそっくりになるよう調整。溶けたり、ちぎれたりする強度面の欠点も克服した。「腹腔(ふくくう)に手を入れて臓器に触れたときの感触と非常に近い」と、医師の評判もいいという。

 現在は大阪大などの医師と相談しながら映像や写真などから臓器の形状を整えるなどの設計を行い、韓国のメーカーに製造を委託。大学病院や医療器具会社から引き合いが増え、業績はここ2年、右肩上がりだという。病巣の複雑な構造を再現し、模型の裏側から手術の仕組みを確認できる鼠(そ)径(けい)ヘルニアの模型は日本と韓国で特許を申請中だ。

 堀さんは模型を手術の練習用だけでなく、患者や家族への説明にも使ってほしいと考えている。実は、義父が胃を手術して先月下旬に退院したが、医師からの手術前の説明はよく理解できず、模型があったらよりわかりやすいと感じたという。堀さんは自らが手がけた模型が患者や家族の安心につながるなら、「社会にも貢献できる」と意欲を語った。

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